管理者の職場のひとつである
YMCA韓国語講座でも本書を使ったことがある。
なぜなら、真っ向から韓国語に向き合った、基本に忠実かつきめの細かい行き届いた教科書だから。
朝鮮語を道具として使いこなしたい初学者が、初学者の段階で身につけたい項目が網羅されている。
これ一冊の内容をきちんと会得すれば、その先の朝鮮語の道も広く大きく開けてくるだろう。
難点と言えば言えなくもない点をいくつか。
1. 日本語での説明が高尚にすぎるきらいが無きにしもあらず。
語学の教材全般に言えるが、説明の日本語自体が理解しにくい部分がある。
2. 練習問題の解答が無い。
独学には向かない。教室でのレッスンに特化している。
3. 項目数がいささか多い。
ひとつの課に含まれる文法項目が多い課がある。特に16課以降はぎゅうぎゅう詰めの感がある。
授業において適切な補足説明と板書が付随するという条件付きならば、今現在の日本で最も使用に耐える良書だと思う。