Ⅱ '-십시오
意味
第 Ⅱ 語基につく敬意のこもった命令・要求・促しを表す終止形の語尾
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Ⅱ '-십시오 は、使われる敬意のこもった命令・要求・促しを表す終止形の上称形語尾です。話し言葉、書き言葉の両方で使われます。
動詞につきます。
存在詞では、「(ある場所に、~して)いてください」という文脈では 계시다 に Ⅱ '-십시오 がついた 계십시오 が多く使われます。同じ意味で 있다 に Ⅱ '-십시오 がついた 있으십시오 も使われますが、계십시오 のほうがより多く使われています。
없다 に Ⅱ '-십시오 がついた 없으십시오 を「(~のようなことが)ないようにしてください」のような意味で使う例がありますが、これは一般的ではありません。
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Ⅱ '-십시오 は、丁寧さを前面に出しつつ、年齢や社会的立場が自分より上の相手に命令したり、何かすることを促したりするときに使う語尾です。公式的な状況(演説や会議での報告、客への対応など)で多く使われます。相手が同年輩であっても、初対面であったり、一定の礼儀を守るべきと思われる場合にも Ⅱ '-십시오 を使います。
また、試験の問題文や、公共の掲示などで、見るものに何かをすることを要求・指示するときに、また広告などで「どうぞ~なさってください」のように何らかの提案をする場合などにも使われます。
これに対して Ⅱ '-세요 は、より日常的な場面で、同年輩の知り合いや、ある程度親しい目上の相手に使います。
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命令や要求、促しの意味は特に帯びないで、慣用的な挨拶言葉で使われることもあります。
ex. 안녕히 가십시오. さようなら。 안녕히 주무십시오. おやすみなさいませ。
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Ⅱ '-십시오 が持つ命令なり要求の語感を避けるために、話し言葉で Ⅱ '-시- に 지요 をつけた Ⅱ '-시지요 の形を使うことがあります。
Ⅱ '-십시오 のかわりに Ⅱ '-시지요 とすると、「~なさいますよね」のように、相手に確認を取るような言い回しになるため、一方的な要求ではないことを示すことになります。
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話し言葉や、それに準ずるようなかしこまっていない場合では、形容詞に Ⅱ '-십시오 がついて「〜でいてください」のように使われることもあります。
ex. 건강하십시오. 健康でいてください。(← 건강 [ 健康 ] 하다 健康だ:形容詞)
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否定 Ⅰ -지 않다 、過去 Ⅲ -ㅆ- 、意思推量 Ⅰ -겠- 、尊敬 Ⅱ '-시- にはつきません。
禁止命令の場合は Ⅰ -지 말다 、について Ⅰ -지 마십시오 となります。
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基本形に Ⅱ '-시- が組み込まれている 드시다・잡수시다・주무시다・계시다 に Ⅱ '-십시오 がつくときは、基本形の 시 が抜け落ちて、それぞれ 드십시오・잡수십시오・주무십시오・계십시오 となります。
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看板などの表記で、例えば어서 오십시요 (いらっしゃいませ)のように、末尾がになっていることがありますが、これは어서 오십시오 の誤記です。십시요 ではなく、십시오 が標準的な表記とされています。
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上称形については 待遇表現(丁寧さの4つの度合い) を併せてぜひとも参照してください。
品詞 |
基本形 |
第 Ⅱ '語基 |
Ⅱ '-십시오 |
動詞 |
煮る、沸かす 끓이다 |
끓이 |
물 550ml을 넣고 5분간 끓이십시오. 水550mlを入れて5分間煮てください。 |
作る 만들다 |
만드 |
당신의 아이디어를 현실로 만드십시오. あなたのアイディアを現実にしてください。 |
受け取る 받다 |
받으 |
새해 복 많이 받으십시오. 新年の福をたくさんお受け取りください。(年末年始の挨拶) |
存在詞 |
いらっしゃる 계시다 |
계시 |
안녕히 계십시오. さようなら。(自分がその場を離れ、残る人にむかって) |
※表が隠れている場合はスワイプしてください。
例文
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코에서 피가 나오면 10 분간 잡고 계십시오.
鼻から血が出たら10分間押さえていてください。
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진지 잡수십시오.
お食事をお召し上がりください。
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앞 커버를 앞쪽으로 당겨서 여십시오.
全部カバーを前方に引いて開けてください。
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문제를 잘 듣고 질문에 맞는 답을 쓰십시오.
問題をよく聞いて合う答えを書いてください。