2012.12.31(月)
皆様、2012年はどんな年だったでしょうか。
管理者の2012年は、弊サイトの更新をさぼった一年でありました。特に理由はないのですが、特に理由がないのが最もタチが良くありません。大晦日を迎えて、タチが良くないことに気づいたことを以て、明日から始まる新たな年の糧としたいと思います。
これから、大晦日だというのにお酒は飲まず、煮物は煮て(仕事をしながら煮物を作るのが管理者の仕事時の習慣です)、弊サイトの新年向けの内容を整えます。
皆様、朝鮮語を愛する皆様。そんなに愛していないけど、ちょっと興味がある方も含めて、どうぞ良いお年をお迎えください。
2013年も弊サイトのあら探しをお願いしつつ、皆様のご健康をお祈りしつつ大晦日のご挨拶とさせていただきます。
2012年 大晦日に 대그믐에
「初級までの朝鮮語・初級から先の朝鮮語」管理者
白宣基 백선기 ペク・ソンギ 敬白
2012.06.11(月)
何かお伝えすべきことがあったはずだと思い、何だったか思い出そうとしてみたのですが、思い出すことができませんでした。
思い出したらお伝えしますが、この思い出し作業の経過で副次的に思い浮かんだことがあるので、この欄を借りて、お知らせいたします。もちろん朝鮮語関連のことです。そういうサイトですから。
管理者の職場の一つである
YMCA韓国語講座 で、レギュラーの授業とは別に、毎月何かしらの特別プログラムを行っています。6月のプログラムはもう募集も終わって(途中参加もできます)開講していますが、夏季の特別プログラムに次のようなものがあります。昨年もあっったのですが。
7月29日から8月4日の一週間、ソウルにある建国大学で韓国語の授業を受けましょう、という内容です。
そうですね、おおよその目安ですが、韓国語を週一回ペースで一年半か二年くらいなさった方というのが主たる対象です。韓国語能力試験(TOPIK)なら、2級前後というところでしょうか。
お値段は72,300円。現地での宿泊費(大学の寮に泊まります。マンションみたいです)、授業料(クラス分けテスト、50分×16コマ、韓国文化体験プログラム、大学生との交流)でこのお値段。一週間の滞在で、勉強して泊まってというこなら、おそらく破格のお値頃感です。つまり、実費です。
でもね、現地集合・現地解散ですので、飛行機代はご自分でのご負担となります。送迎も無いのでご自分で現地の大学校内にある寮のまで行けるのが条件です。それと、食事もご自分で。大学構内と周辺にはやたらたくさんの飲食店があります。大学は繁華街と住宅街の真ん中にあります。隣の駅が2号線の江南駅です。
あの、秘密じゃないので書きますが、これじつは弊サイト管理者が引率です。現地では参加者のサポートと万が一の事態に対応するため、お伴するのです。
午後は宿題が多すぎたりしなければ原則フリータイムです。観光もよし、昼寝もよし。そんな午後の時間と、夜の時間、おじゃまじゃなければ弊サイト管理者がソウルをご案内しようじゃありませんか。逆に案内していただくことになりかねませんが、それはその時の事です。残念ながらお昼寝にはお付き合いできません。
昨年の参加者のお一人は「人生の夏休み」とおっしゃってましたっけ。勉強モード、お気楽モード、どちらのスタンスでもご参加いただけます。そういうサポートをしますから。
よろしかったら、一度ご検討を。
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文字は無くても人間の言語活動は成立すると思うのです。もちろん、文字が在っても成立します。ただし、文字が存在することによって、言葉の在り方が変化したと言うこともできるはずです。
2012.05.03(木)
先日『
何から何まで言ってみる 暮らしの韓国語単語8800
』の著者である今井久美雄様から「リンクはりました」というメールをいただきました。恐悦至極に存じます。
朝鮮語に対して余人とは一味違う切り口でアプローチされている今井久美雄様。「私の作ったものがありますので添付します」ということで、朝鮮語のパズルをpdfファイルにてお送りくださいました。2003年に韓国語ジャーナルに掲載されていたものですので、今ではおそらく入手困難でありましょう。またしても人様の褌で相撲をとるような格好になってしまうのですが、せっかくですから弊サイトのこの場を利用して、皆様にご紹介させていただく次第です。
■韓国語クロスワード・kj.pdf
今井久美雄様にかわり、どうぞお楽しみくださいと皆様にご案内申し上げます。今井久美雄様、ありがとうございました。
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上記拝領の資料に触発された管理者は、人様の褌ばかりでは自分のコルセットの締め方を忘れてしまうと反省しました。
そこで、本日の憲法記念日にちなみ「
憲法 헌법 」で始まる朝鮮語クロスワードパズルを作りました。「憲法 헌법 」で始まると言っても、「憲法 헌법 」とは何の関係もないのがチャーミングです。
あのね、パズルはね、解くのも楽しいですし、作るのも楽しいんですよ。どうして作って応募してくれないんですか? 誰に向かっていっているんだか管理者もわからなくなりました。これをお読みになったあなた、作って送ってください。賞品も賞金もありませんが、管理者が深く感動しますから。
2012.05.01(火)
朝鮮語に限らず、外国語を学ぶ人が心に秘めている「朝鮮語で何をしたいか」という目的はさまざまであるのに比べて、「どの程度まで朝鮮語を使えるようになりたいか」という到達目標については、「簡単な会話ができるようになりたい」という点を挙げる人が多くいます。
簡単な会話とは何なのか、これを突き詰めていくと、じつは人によって大きな違いが出てくる場合があります。
ある人は、旅行に行ったときに現地の人と、ほんのひと言ふた言でいいから朝鮮語で言葉を交わしてみたいと言います。
別のある人は、仕事の上で韓国とやりとりがあるので、ほんのひと言ふた言でいいから朝鮮語で言葉を交わしてみたいと言います。
また別のある人は、妻または夫が韓国生まれの韓国人なので、妻または夫のほうの家族と、ほんとはいろいろ韓国語で話せればいいけれど、まず最初は、ほんのひと言ふた言でいいから朝鮮語で言葉を交わしてみたいと言います。
ほかにもさまざまな「ほんのひと言ふた言」への欲求があるのでありましょう。目的が異なるのですから、これは当然のことです。そして、「ほんのひと言ふた言」という目標は、「それなりに流暢に、ペラペラになりたい」という表現の置き換えである場合が少なくありません。
正直申し上げますと、これらすべての目的や目標に対応する朝鮮語の教科書というものはこの世に存在しません。これまでも、そして、これからも存在しないのです。
ただし、これらすべてに対応する素材というものが存在しないわけではありません。語彙と文法です。
外国語の語彙は「意味」「読み方(発音)」「綴り(表記)」の三つが備わっていてこそ、その語彙を覚えて使えるようになります。はじめて音声による会話の素材となります。
文法は「語彙を並べる設計図」「組み立て方の手引き」です。同時に、「朝鮮語話者が発した音声による伝達内容を読み解く宝の地図」でもあります。
これら語彙と文法に関する教科書は、じつにたくさんの種類が存在しますし、教科書を使って朝鮮語を伝えるにあたり、講師も精一杯の工夫と努力を傾けます。教科書には懇切丁寧な解説と、数多くの練習問題が含まれます。教科書で扱う語彙や文法は、日常において頻繁に使われるであろう項目を選んでいます。講師はそれらを、手を替え品を替え、受講なさる方たちの脳みそと肉体に刷り込みます。擦る、あるいは、摺る、かもしれません。
教科書は、十分ではないが必要と思われる項目だらけの面白い本です。「これは必要ではない」「もっと別の語彙なり文法が載っているべきだ」という感想を持つ人もいます。まったく当然な感想ですが、それは無い物ねだりでしかないことに、その感想を持つ人も気づいているのが、また面白いところです。
あくまでも最小限、最低これだけ覚えておけば、あとは自分の才覚で何とかできる、という土台までを保証するのが教科書です。
いわば、何の具も乗っかっていないプレーンのピザみたいなものでしょうか。これはこれでけっこう美味しいのですが。
そこで、乗せはじめたらキリが無いトッピングは、おいおいゆっくり乗せていくとして、土台の美味しさを引き立てるということが、特に初級段階の人にとっては大切です。
ここ数年、管理者が担当する授業では、朝鮮語の長文を読んで、その内容について朝鮮語で質問して、朝鮮語で答えるという練習を行っています。質問と答えに使う語彙や文法は、原則として新出項目は使いません。習ったことがあるものだけを使って話す練習です。...これは当たり前ですね。知らない単語は使えませんから。
一文か二文、または短い一段落ずつ朝鮮語を音読して、それを日本語にするという読解と、長文に出てくる語彙と文法について、管理者が内心で「ああ、きっとみんなウンザリしてるんだろうなあ」と自分で思うくらいまで、ネチネチ説明します。発音についても、上手か下手かは問題にせず、合っているかどうかという点にだけ注意して、管理者が矯正を試みます。
これで長文の中味に関しては、わからない部分が表面上はなくなります。そしていよいよ本番の、朝鮮語による「会話(!)」の練習です。
まず長文のサンプルとして『
연세 한국어 읽기 2(延世韓国語 読解 2)』所載の「第1課 나의 꿈(わたしの夢)」の冒頭部分を挙げます。
저는 1987년에 부산에서 태어났습니다. 부산은 바다와 가까워서 저는 자주 바다에 갔습니다.
"저 넓은 바다 밖은 어떤 곳일까?"
바다는 저에게 꿈을 주었습니다. (후략)
(わたしは1987年にプサンで生まれました。プサンは海から近いので、わたしはよく海に行きました。
「あの広い海の外はどんなところなんだろう」
海はわたしに夢を与えてくれました)
罪も他愛も無い内容ですが、バカにしてはいけませんし、そもそも誰もバカにしていませんね。失礼しました。
この文の内容に関して管理者は、次のような質問を朝鮮語で受講生の方に投げかけます。
Q. 이 사람은 몇 년생[年生]이에요? (この人は何年生まれですか?)
本文に 1987년 とあるので、答えとしてはこれ以外にありません。国語のテストなら解答記入欄に「1987년」と記入すれば正解ですが、これは「会話」の練習です。文末を体言止めで答えるのは、ぶっきらぼう過ぎます。
そこで、単純な答え方なら次のようになるでしょう。
A. 1987년에 태어났어요. (1987年に生まれました。)
これは本文の文をそのまま使った答え方です。とても素敵な答え方です。
または、
A. 1987년생이에요. (1987年生まれです。)
このように、質問と同じ形で答えるのも有効でしょう。
しかし、これだけではありません。連体形を学んだ方ならば、次のような答え方も可能なはずです。
A. 이 사람이 태어난 해는 1987년이에요. (この人が生まれた年は1987年です。)
「해 年(とし)」を連体形 Ⅱ '-ㄴ で修飾して、「生まれた年」と言い換えています。해 は 것 としてもいいでしょう。この場合、「生まれたのは」という表現になります。
さて、「この人は何年生まれですか?」という問いに対して、上の三つのうちどれかひとつを答えれば、それで会話は終わりでしょうか?
そんなことはないはずです。ナマの会話は、ナマの人間のやりとりは、もっと泥臭くて、くどくて、何度も同じようなことを繰り返し述べ合うのではないでしょうか?
たとえば、次のように。
Q. 이 사람은 몇 년생[年生]이에요? (この人は何年生まれですか?)
A. 1987년에 태어났어요.(1987年に生まれました。)
Q. 아, 1987년에 태어났어요?(1987年に生まれたんですか?)
A. 네, 1987년생이에요. (ええ、1987年生まれです。)
Q. 아, 1987년생이에요? (1987年生まれですか?)
A. 그렇죠. 이 사람이 태어난 해는 1987년이에요. (そうですよ。この人が生まれた年は1987年ですよ。)
Q. 1987년생이구나. (1987年生まれかあ)
A. 서울 올림픽을 직접 못 봤지요. (ソウルオリンピックを実際には見てないですね)
Q. 87(팔칠)이라면 몇 살이지요? (87年生まれなら、何歳ですかね?)
...くどいですね。答える側はちょっとイラッとしている可能性が無くもありません。
でも、くどいのです、会話は。何度も何度も、同じことをおうむ返しに問い返えしたり、言い換えたりしながら、会話は進んでいくはずです。
「 1987년생이구나. (1987年生まれかあ)」のような独り言めかした相槌を間に入れるのも自然なことです。
こういうやりとりがあってこそ、会話の流れで「 서울 올림픽을 직접 못 봤지요. (ソウルオリンピックをじかに見てないですね)」「 87(팔칠)이라면 몇 살이지요? (87年生まれなら、何歳ですかね?)」のような、別の話題へと進んでいくのではないでしょうか?
「1987年だっていってるじゃないのよ。87이라고 했잖아요. 」という間接話法を使った展開も考えられます。
聞き返す、繰り返す、言い換える。これが会話を何となく進めるコツのひとつと言えます。つなぎ言葉、連体形、間接話法は会話の中心ではありませんが、会話を構成する文のジョイント部分で重要な役割を果たしています。
すべての目的に対応している教科書はありませんが、つなぎ言葉、連体形、間接話法はすべての教科書で扱っています。
このほかにも、「長い文を二つに割って、短く言う」「短い文を繋げて長く言う」などの方法で言い換えることも可能でしょう。
余談ですが、管理者の文章はいひとつの文がとても長いので、もっとテンポ良く、短い文を使ったほうがいいかもしれません。すると、全体としてはもっと長くなります。これも会話のダラダラしたライブ感と一脈通じます。長く言ったら短く言い換える、短い文を複数言ったら、一文に繋げて長くして言い換えるわけです。
たくさんの時間と手間をかけて、脳みその中にしまい込んである品物を、しまったままにしないで、すぐに使えるように、脳みその栓をポンッと抜くお手伝いをしている管理者が注意しているのは、誤って栓を押し込んでしまう結果になることです。いちばんいいのは、栓が内部の圧力によって自然にポンッっと抜けることです。
そのためには、圧力をもっと高めるべく、どんどん吸収して、良い意味での朝鮮語の耳年増になることも、話す練習と同じくらいに大切です。
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如上のアプローチが前回予告した「会話のトッピング」になっていないような気が強くします。お読みになった方ならおわかりになるかもしれませんが、管理者の性格はくどいのではないか、しつこい性格なのではないかと、管理者自身が疑っています。おまけに内容が無いのでは、と。
管理者が自宅での仕事の友として、煮物を煮ることにこだわるのも、そのせいかもしれません。
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Facebookで、ユーザーネーム(ユニークURL)というものを設定いたしました。よろしければご覧ください。
//www.facebook.com/BAEK.Sonki
朝鮮語と関連があると強弁できなくもない内容となっております。
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【次回予告】
・今井久美雄様ご提供の朝鮮語パズルpdfファイルのご紹介
(今井久美雄様から「どうぞサイトでお使いください」とのお言葉をいただいております。どう使えば良いか検討中ですので、授業のプリント作成、煮物の作成などとのタイミングをはかり、できるだけ早急にアップするようにいたします)
2012.04.29(日)
新学期を言祝ぐご挨拶を申し上げるつもりでおりましたならば、あっと言う間にゴールデンウィーク。
エイプリルフールに罪作りな法螺を吹くこともせず、新年度の抱負を吹きまくることもせず、駆け抜けるように新学期最初の三週間を爽やかに駆け抜けてきた弊サイト管理者です。
爽やか、というのは言葉のアヤで、軽度ながら椎間板ヘルニア、朝鮮語で言えば 허리디스크 ( 추간판탈출증 [ 椎間板脱出症 ] / 증 [ 症 ] は 濃音 [ 쯩 ] ) を患うことになり、コルセットの日々です。
椎間板がちょっぴり飛び出す、それだけのことにこだわる管理者。허리디스크 の 디스크 は何かと疑念に思い、つらつら考え、かつ調べ、また人に聞きましたところ、disc でありました。ディスク、つまり「円盤状のもの」でありまして、椎間板のことをこのように呼ぶもののようです。
これが問題の「 콜셋 」
しかるのち、やはり気になるのはコルセットのことです。体幹の保持のため腰部、腹部、胸部にかかるように締め付ける装着具でありますが、往時の西洋の貴婦人が装着に及んで呼吸困難に陥ったものとはおのずと異なります。腰痛防止のためのコルセットのことを、朝鮮語ではどのように称するか、これが次の問題となりました。余談ですが、左掲のコルセット、25,000円もしました。保険で七割返ってきますが。
管理者の周りには朝鮮語話者が多数いらっしゃるので、自分で調べ、考えた挙げ句に、それでも窮すると彼ら彼女らに教えを請うこともこれまでひとかたならず。多分 콜셋 ではなかろうかと予想しつつ、今回も複数の朝鮮語話者に「腰痛防止のコルセット」に関して、その知見を問うてみました。
ある人は、「...뭐였죠? (何でしたっけ)」と、こちらが心配になる反応。これは、こちらの質問の仕方がいけなかったようです。いきなり「ねえねえ、コルセットって何て言うの」と尋ねてしまいましたから。
逆の立場で考えればわかるのですが、いきなり質問されると、脈絡がわからないため、出るものも出てこないことがあるのです。申し訳ないことをしてしまいました。
気を取り直して、次のターゲットには、「いやあじつは、腰を痛めてまして。今これ付けてるんですよ」と言いながら、腰に巻いたコルセットをお見せしつつ、自然な流れに持っていってみました。今思うと、いきなり腰に巻いたコルセットを見せられた相手としては、自然な流れでも何でもなかったことでしょう。
それでも、さすがに現物を目の前にしての質問ですので、今度はちゃんと答えが返ってきました。
「아, 그건 콜셋이에요. 콜셋. 받침이요? 시옷이요. 」
おお、予想が当たり、答えは 콜셋 。丁寧に終声までご教示くださいました。ついでに、「 콜셋은 '차다'예요. (コルセットは'身に付ける'ですよ)」と、適合する動詞まで付け加えてくださいました。
なるほどなあ。
あくる日、最初に尋ねた人に「コルセットって 콜셋 なんだって?」と言ってみると、「...何か違うような気がする」との異なお答え。
こちらの朝鮮語話者にとっての 콜셋 という語は、それこそ貴婦人が腰にぎゅうぎゅう巻いてウェストのくびれを演出する道具というイメージが強いのだそうです。またしても、なるほどなあ、です。
管理者のスタンスは「現実に存在する用例をありのままに受け入れて、突き詰めない」ことです。ヘナチョコな態度ではありますが、言葉の混沌とした使われ方、ゆらぎこそが、現実でありましょう。それを定義することは一つの有効なアプローチでもありましょうが、唯一絶対のものではないでしょう。たかがコルセットでも、この有様です。見極めは容易なことではありません。
「この言葉(または文法的な語尾など)は、これこれの意味で使うのが正しい」というのは、教育科目としての国語、あるいは学問としてのスタンスでしょう。混沌とした現実の言葉を扱う言語学者の努力と辛苦には本当に頭が下がります。計測しようが無い対象を計測しようとして、まず物差しから作り上げて、せっかく作り上げた物差しの目盛りが狂っていたら、それを捨て去り、また新たな物差しを作り直すことを続ける苦労は、並大抵のものではないはずです。
その「言葉を測る物差し」は、一種類だけではなく、どうも個々人の中にそれぞれ少しずつ違うものがあるもののように思えてなりません。...腰の鈍痛のため、独善的な内容になってしまいました。おまけに、「コルセット」「 콜셋 」と、こんなに何回も入力したのは人生で初めてのこと( 난생 처음 )です。
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新学期が始まって、こんな授業やっております、というお話をしたかったのですが、椎間板ヘルニアのせいで話があさってのほうに行ってしまいました。
続きはまた明日。
これから洗濯物を干して、煮物を作って、授業で使うプリントの作りだめをするのです。
【次回予告】
・今井久美雄様ご提供の朝鮮語パズルpdfファイルのご紹介
・「会話のトッピング」について
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そういえば、弊サイト管理者も Facebook を始めました。「白宣基」でご検索ください。腰痛のお話ばっかりです。ご覧にならないほうがいいかもしれません。
2012.01.05(木)
正月気分もすっかり抜けました。その証拠に本来の仕事はせずに、年末年始の休みを利用してビールの摂取と弊サイトのメンテナンスにかかりっきりです。おや、管理者は正月休み気分がぬけていない可能性がありますよ。
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思い起こせばそんなに長い時間も経っておりませんが、弊サイトTOP に mini puzzle を設置したのは...今調べたところ 2009年1月のことでした。
やっぱり語彙が大切だしなあ、単語帳作るのもいいけど、それだけだと面白みに欠けるだろうしなあ。そう考えて、朝鮮語を楽しまんとする野望をお持ちの皆様のお役にわずかばかりでも立ちたいと思い作成したのが、朝鮮語の mini puzzle です。
3×3マスなので9×9マスよりは簡単に作れますし、これなら応募もしてくれるだろうと思ったら、世の中そんなに甘くないんですね。
初めの頃こそそれなりに応募があったのですが(じつはそれだって管理者が頼み込んだのです)、今となっては応募などとんと無く、管理者すら思い出したように間歇的に作るだけとなっております。
しかしながら、これでは当初の設置目的に外れます。それに、間歇的とは言っても、数えたら五十数個もストックがたまっておりました。これを活かさない手はありません。
そこで、まさに今更ながらではございますが、2009年1月か2012年1月1日に至るものをすべて整理し直してみました。どうですか。どうですかってこともありませんね。是非お試しあれ。そして、ご応募あれ。
→「
◆ 朝鮮語 mini クロスワードパズルへようこそ 」
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管理者が使っているブラウザは Mac版の Firefox です。動作も速く、特に問題は無いと思っておりましたら、弊サイト内のコンテンツで Mac版の Firefox では動かないものがありました。Safari から Firefox に乗り換えて数年経っておりますから、数年もの間、自分で作ったサイトの動作の不具合に気づかなかったわけです。こんなことでは知り合いがいなくなるのではないかと不安を感じる今日この頃です。
動かなかったコンテンツは「ハングル一問一答」です。
知り合いはともかく、これではいけないと思い立ち(思い立つのは好きですが実行するのは好きではありません)、正月気分であるのをこれ幸いと利用して、面倒くさいのを我慢して修正を試みました。こんどは Windows版のブラウザで動かないのではないかという危惧がありますが、その時はその時です。
どうぞ動作確認を兼ねて、雑学クイズに挑戦なさってみてください。自分で作ったコンテンツのことをどうこう評価するのは気が引けるのですが、面白いです。そのかわり、見た目がパッとしない、という欠点もあります。
→「
◆ ハングル一問一答 」
2012.01.01(日)
새해 복 많이 받으십시오.
あけましておめでとうございます。
本年も弊サイトで暖かくお過ごしくだされば、これに勝る喜びはございません。
なにとぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
2012年 正月
「初級までの朝鮮語・初級から先の朝鮮語」管理者
白宣基 백선기 ペク・ソンギ 敬白
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弊サイトも、八年目を迎える運びとあい成りました。毎年同じことを年頭に行うのも大事ですが、いつも管理者が書き殴る今年の干支だけでは薄味なので、今年はこの場を借りて、管理者が数少ない知り合いに出した年賀状を掲載いたします。実物の年賀状では、「 임진 」の部分は手書きの筆文字となっております。
昨年は何を血迷ったか共著で本を出したために、その広報活動を年賀状で行っております。スタイリッシュな年賀状のレイアウトが、管理者の爽やかな性格のせいで台無しになっております。年頭のご挨拶がかえって薄味になってしまったような気がして、正月早々、気もそぞろな管理者です。
なぜか上記の年賀状がまだ数枚手元にありますので、ご希望の方はご住所をお知らせくださればお送りいたします。
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皆様が本年も朝鮮語を愛し、朝鮮語に翻弄されることを願ってやみません。
皆様だけを翻弄させることはいたしません。及ばずながら、弊サイト管理者として、皆様とともに朝鮮語に翻弄されることをここに誓いつつ、正月をビール(自腹)で言祝ぎたいと思います。